データの取り扱いとセキュリティ

お使いの Mac 上で実行されるもの、会話で送信されるもの、Inferara のサービスが保持するもの。

データの行き先

締め処理と会話では、会社のデータの扱いが異なります。そのため、ここでは正確に説明します。

締め処理はお使いの Mac 上で実行されます

会社の追加、ファイルの取り込み、月の締めと締め直しは、すべてお使いの Mac 上のアプリで実行されます。帳簿フォルダにあるエクスポートを読み込み、元帳、レポート、ダッシュボードを同じフォルダに書き出します。ネットワークには何も送信しません。

会話では、その中身が送信されます

ハルノに質問すると、そのメッセージは Inferara のホスティングサービスを経由して、回答するモデル提供事業者に送られます。回答のためにアシスタントが読み込んだ内容も同様です。アシスタントは、エクスポート、レポート、元帳など、帳簿フォルダ内のファイルを開くことができ、読み込んだ内容は会話の一部になります。

検出事項や数値についてハルノに尋ねるダッシュボードのボタンは、対象の会社、月、数値を含む質問をチャット欄に書き込みます。送信を押すまでは何も送られないため、送る前に質問を編集したり削除したりできます。

実際の帳簿で使う前に確認してください
実際の帳簿でハルノを使う前に、会話の扱いが、お客様がクライアントと結んでいる守秘義務の条件に照らして問題ないかを確認してください。取り込み、締め処理、ダッシュボード、レポートに会話は必要ありません。条件上、会話が認められない場合は、下で説明するプライベート推論またはオンプレミス導入で対応できます。

操作ごとに送信されるもの

操作実行される場所送信される内容
会社の追加、ファイルの取り込み、月の締めと締め直しお使いの Mac 上なし
ダッシュボードやレポートを開くお使いの Mac 上なし
ハルノに質問するダッシュボードのボタンを押すチャット欄送信を押すまではなし。送信後は、その質問と、質問に含まれる会社、月、数値
ハルノに質問するInferara のホスティングサービスを経由してモデル提供事業者へお客様のメッセージと、回答のためにアシスタントが読み込んだ内容(帳簿フォルダ内のファイルなど)
レポートやダッシュボードを PDF として書き出し、他の人に送るお使いのメールやファイル共有サービスPDF に含まれるすべての内容。下の「他の人に送るファイル」で説明するとおり、受け取る相手に合わせてレポートを選んでください。

アシスタントへの指示

帳簿について、アシスタントは、締め処理そのものの数値、つまりアプリが質問に含めた数値に基づいて回答し、その数値をそのまま引用するよう指示されています。数値を計算し直したり言い換えたりしないこと、帳簿のファイルを編集しないこと、締め処理のどの手順も実行しないこと、方針や REVIEW 項目についてお客様に代わって答えないことも指示されています。これらはアプリがお客様と一緒に行います。

指示であって、フィルターではありません
これらはアシスタントへの指示であり、送信できる内容を制限するものではありません。詳細を尋ねると、アシスタントはその裏付けとなるファイルを開くことができ、読み込んだ内容は会話の一部になります。お客様が自分で貼り付けた内容も同様です。

お使いの Mac に残るもの

締め処理が読み書きするものは、すべて帳簿フォルダにあります。帳簿フォルダは、アプリがお使いの Mac 上の専用の場所(~/Library/Application Support/Haruno/Books)に保管しており、[帳簿]▸[帳簿フォルダを Finder に表示]で開けます。ハルノでは各社を client(クライアント)と呼び、フォルダ名とダッシュボードではこの語が使われます。

パス内容
<Client>/exports/会社から送られてきたファイル(受け取ったままの状態)
<Client>/reports/財務諸表パッケージ、残高照合資料、投資家向けレポート、修正履歴
cfo/specs/その会社の定義ファイル。科目マッピングと、お客様が明示した判断を記録します
ledger/元帳(すべての会社の数値を会社ごとに分けて保持します)、取り込んだ各ブックの作業用コピー、そしてすべての元ファイルの保管用コピー
dashboards/ポートフォリオダッシュボードに表示される数値
書類フォルダと iCloud の外にあります
帳簿フォルダは書類フォルダの中にないため、iCloud の「デスクトップと書類」の同期でコピーされることはありません。Time Machine では、Mac のほかのデータと同様にバックアップされます。レポートやダッシュボードを他の人に送るときは、[書き出す…]を使うと、選んだ場所にコピーが保存されます。

帳簿を削除する

締め処理が保持しているものをすべて削除するには、[設定]の[アカウント]で[ローカルデータを削除…]を選びます。サインアウトし、帳簿を含め、お使いの Mac 上のアプリのデータを消去します。ハルノとの会話は帳簿フォルダの中にはなく、[履歴]から個別に削除できます。

[履歴]でチャットを削除するとゴミ箱に移動し、ゴミ箱を空にするまでは復元できます。ハルノが記憶に保存した可能性のある内容については、「記憶」をご覧ください。

他の人に送るファイル

ダッシュボードやどのレポートも、PDF として書き出して他の人に送れます。受け取る相手に合わせてレポートを選んでください。

  • ポートフォリオダッシュボードには、帳簿内のすべての会社が、その検出事項と照合ステータスとともに含まれます。
  • 投資家向けレポートに含まれるのは 1 社だけです。検出事項、科目マッピングの表、照合ステータス、差異ウォッチリストは、非表示にされているのではなく、レポートに含まれていません。予実比較も同様に含まれません。例外は、その会社の定義ファイルで投資家向けに明示的に許可した場合です。許可には定義ファイルの設定が 1 つ必要で、それ以外に予実比較が含まれることはありません。
  • 財務諸表パッケージには、発行時点で未解決だった検出事項が記載されます。

非表示シートは別扱いになります

ブックには、Excel で非表示にされたシートが含まれていることがあります。ハルノはブックを読み込む際、非表示のシートと「完全に非表示」(very hidden)のシートをすべて別扱いにします。記録するのはシート名と、非表示か完全に非表示かの区別だけで、それ以外は何も元帳に読み込みません。締め処理の出力には、これらのシートは一覧表示されません。

理由は実務的なものです。非表示のシートは、そのブックが以前使われたときの名残で、別の会社のデータを含んでいることがよくあります。そうしたデータは、この会社の元帳に入るべきものではありません。

数式は記録するだけで、計算しません

ハルノはブックを読み込む際、ブックが最後に保存されたときに Excel が保存した値を使います。数式の文字列も記録しますが、数式を計算することはありません。

サンドボックスとダッシュボード

アプリのサンドボックス

オペレーションマネージャーモードでは、アシスタントは常にお使いの Mac 上のサンドボックスの中で作業します。サンドボックスの中からアシスタントが見られるのは、帳簿フォルダ(読み書き可能)と、アシスタント自身のセッション状態です。Mac 上のそれ以外のものは、アシスタントからは見えません。

サンドボックスは、問題があれば安全側で止まる(フェイルクローズ)設計です。サンドボックスを起動できない場合は、新しいセッションも開始されません。隔離なしの実行に切り替わることはありません。

サンドボックスの中からのネットワークアクセスは、許可されたホストのリストに限られます。対象は Inferara のホスティングサービスと、組み込みの短いリストです。リストにないホストに接続するには、先にそのホストを許可する必要があります。

オペレーションマネージャーモードでは、権限モードは「自動」に固定されています。ドキュメントの読み取りは確認なしで実行され、それ以外の操作は自動の安全チェックを経るか、お客様の承認を待ちます。

サンドボックスが制限するのは、アシスタントが操作できる範囲です。どの操作でお客様の承認を待つかについては、「権限」をご覧ください。

ダッシュボードとレポート

ダッシュボードとレポートは macOS アプリで閲覧します。開いても何も送信されません。表示されるのは帳簿フォルダの数値です。

ダッシュボードの見方は「ポートフォリオダッシュボード」で説明しています。

Inferara が保持するもの

Inferara のホスティングサービスが保持するのは、使用量と請求に関する記録(回答したモデル、トークン数、費用、日時と処理時間)です。プロンプトや応答の内容は保存しません。運用上の記録として、リクエストの送信元アドレスと、モデル提供事業者から返されたエラーの文面(リクエストの一部が引用されていることがあります)を、最長 30 日間保持します。

  • 対象会社のデータは、モデルの学習には使用されません。
  • モデル提供事業者は、それぞれの API 規約に基づいてリクエストを処理します。
  • 帳簿フォルダ(エクスポート、元帳、レポートを含む)は、お使いの Mac 上にあります。どのくらいの期間保管するかは、お客様が決めます。

アカウントの削除方法と、削除の対象となる範囲は、「プライバシーポリシー」に記載しています。サービスの運用のために保持する情報とその保持期間は、「データ処理に関する開示」に記載しています。

プライベート推論とオンプレミス導入

「データの行き先」で説明した会話で送信される部分が、お客様がクライアントと結んでいる守秘義務の条件で認められない場合は、お客様専用のモデル推論(プライベート推論)とオンプレミス導入を、ご要望に応じてご用意します。これらはサブスクリプションとは別料金の追加オプションです。

要件については、お問い合わせフォームからご相談ください。別途かかる場合がある費用は、料金と請求の「追加オプション」に記載しています。

次のステップ

サブスクリプションに含まれるもの、レビューの進め方、よくある質問への回答をご覧ください。